Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

橋の記憶

紅葉には幾分早いが、

知人との偶然の再会もあって上機嫌。

もう少し峠を走ることに。

大きなダム湖のほとりの道を走っていると、

ずいぶん水位が下がっている。

これはもしやと思っていたら案の定、

普段は水没している街の名残が湖面に見えた。

炭鉱で栄えたこの街の人口は最盛期に12万人を数え、

この鉄橋の地域だけでも2.5万人が暮らしていたが、

今は街全体でも7,205人にまで減少した。

ボクが北海道へ移住したばかりの頃は、

まだ、このエリアは水没しておらず。

もっと低い位置に道が走っており、

学校や民家など町の名残が見られた。

それから数年後、

ダムを大型化させるためにだろうか、

この湖の水が抜かれた時期があった。

その時、たまたま仕事で通りかかったボクは、

湖底まで降りて夢中で写真を撮った。

その時のことを思い浮かべながら、

湖面を眺める。

うーむ。感慨深い。