両雄が再びリング上で激突する。
WBC世界同級王者ノニト・ドネアが、
王座統一戦に臨むと発表された。
両者の対戦は2年7カ月ぶり。
ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で、
ドネアとの死闘を制した井上は、
名実ともに世界屈指のチャンピオンと認知された。
一方、敗れたもののドネアもまた評価を高め、
さらにはWBCで王座に返り咲いて伝説を更新。
井上へのリベンジを事あるごとに口にしてきた。
その後、カシメロを含めバンタム4団体統一の動きが出たが、
三陣営の思惑に加えてコロナ騒動もあり、
消化不良のまま時間が過ぎてしまった。
28歳の井上は、
この一戦を最後にSバンタム挑戦が噂されており、
モンスターとしての新章に弾みを付けたい。
39歳のドネアは前戦での雪辱を果たし、
生ける伝説としてのさらなる高みを目指している。
その両者の思惑が6月7日、
さいたまスーパーアリーナで火花を散らす。
とてつもなく楽しみだ。