フランスへは2度行った。
どちらも25年ほど前のことだが、
1度目は仕事で、
2度目はフランスW杯の観戦でだった。
まったく違う目的だったが、
そのどちらも6月に渡仏し、
パリのホテルにチェックインして、
すぐに聴いたのは同じ曲だった。
「フランスについた日」
1988年にリリースされた、
KANの3rdアルバムに収録されている。
「愛は勝つ」が大ヒットする前で、
ちょっと大きめのライブハウスが、
満員になりだした頃の曲だ。
aikoは自他ともに認めるKANの大ファンだが、
その彼女が印象深い曲としてあげている。
しっとりとしたスローな曲で、
人生や恋愛について考える男性の心境が語られている。
「フランスについて日は
もうだれも君をせめないよ」
恋人に対して語っているような歌詞だが、
実は自分自身に対するメッセージなのでは?と、
感じたのを思い出す。
いつかもう一度フランスに行くことがあれば、
その時もこの曲を聴こうと決めていた。
マロニエの綿帽子が舞う6月初旬のパリも良いが、
今度は秋が良いかな。
それまでに、ちゃんときめたことは、
少しずつでもやっておかなきゃ。