ビジネスパートナーであるメーカー販社の、
サービス担当者が定年退職のあいさつに来て下さった。
「あれよあれよという間に、
気がつけば12年もお世話になっちゃって。
ホントにありがとうございました」
仕事への取り組み方も表情もすごくまじめ。
で、その雰囲気のまま突然ジョークを繰り出して、
まわりを和ませるお方。
慣れるまで若干戸惑ったが、
弊社の顧客からの信頼も厚く、
対応に対して苦情を受けたことは一度もなかった。
「4月からどうされるんですか?」
「しばらくはゆっくりします」
「じゃあ、しばらくゆっくりしたら、
ウチの仕事を手伝って下さいよ」
ボクが本気で誘うと、
いつも通り真面目な顔で言った。
「その時はぜひともお世話になります。
でも、12年くらいは休みますけど、
それでも良いですか?」
頼りになる仲間を失うのは、
ほんとにさみしいし辛いし不安になる。
だが、これからも残るメンバーと後任者のために、
安易な決断を避けたのだと思う。
そして、最後まで笑わせて頂いた。
ありがとうございます。