Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

歓喜なき大勝

東洋太平洋チャンプと4回戦ボーイ。

ボクシングに例えるなら、そんな組合せ。

フットボールW杯のアジア2次予選で、

日本はモンゴルと対戦。

6-0で勝利した。

得点が決まっても喜ぶどころかハラハラ。

と言うのも、こうした一方的な試合では、

対戦相手が激しいファールをするケースが少なくないから。

思い出されるのは、1999年のシドニー五輪のアジア地区1次予選。

フィリピンと対戦した日本は圧倒的な点差で勝っていながら、

後半からMFの小野伸二をFWに配置。

さらに得点を狙っていたところ、

後方から悪質なタックルを受け大怪我を負った。

ファールをした選手への怒りはもちろんだが、

かなり荒れ始めていた格下に対して主力選手を残すどころか、

最も狙われやすい位置にポジションチェンジをした山本監督を、

ボクは今でも許していない。

今日のモンゴルもかなり際どいプレーをしていた。

ファールすれすれの激しさでぶつからなければ勝てないことを、

監督も選手も理解しているのだから当然。

右サイドを切り裂いていた伊東は何度も削られていたし、

後方からアキレス腱を狙う悪質なファールもあった。

「世界で闘うのだから厳しさは覚悟の上」

それにはボクも同意する。

ただ、日本が目指すべき世界とはどこなのか?

相手に合わせてさまざまな選手の組合せがあって良いと思うし、

それを「強化」と呼ぶのではないかと思う。

このメンバーで戦ったのは、次節に向けての練習。

そう割り切らなきゃ、観ていられなかった。