「これで少しは外食が減るな」
「ついでに体重も減ってくれると良いけど」
「ホントだな」
昼時にばったり出くわしたYKOさんと立ち話。
会話の声が弾んだのは、
一時閉店していたスーパーがリニューアルオープンしたから。
YKOさんの会社からは50歩。ボクの会社からは75歩。
目の前にスーパーがあるのが当然なボクらにとって、
長期休業は巨大な食料貯蔵庫が消えたのと同じで。
やたらと2人で昼ごはんを食べるようになったのは、
スーパーの休業と大いに関係していた。
「こずかいの節約にはなるよな」
「でも、結局は夜に飲みに出ちゃうから、ね」
くだらない話をしているうちにも、
たくさんのお客さんがスーパーへ入っていった。
便利になったことよりも、人通りが戻ったことがうれしい。
商店街で商売を続けてきたボクらの本音だ。