「1人でも行こうと思ってたんですけど、救われましたよ」
MTNはクルマの中でうれしそうに話す。
独身ならなおのことこの自粛は厳しいだろうと、
ボクの部屋でと誘おうと思っていたら、
夕方、ヤツからメッセージが入った。
「誘われても迷惑だろうと思いつつ、
他に誘える人がいなくてね」
「それはオレも同じ」
顔なじみのチェーン系居酒屋の店長から、
苦しい現状を知らされており、
少しでもチカラになれればと思っていたという。
「たぶんガラガラですよ」
そう言いながら店に入ると、客はボクらだけ。
「これなら3密になりようもないね」
苦笑いしつつ女性スタッフに挨拶をして飲み始めたが、
閉店が21時とのこと。
「サクッと飲んでサクッと帰りましょう」
短い時間だったが、久しぶりに楽しい夜を過ごした。
ありがとう。