正常性バイアスって言葉も、その意味も知っていた。
それらを自分に当てはめ、反省することも良くある。
だが、先日、オフクロとファミレスへ行った際に、
さらにそれを体感する出来事に遭遇した。
店内にオフクロを残し外で仕事の電話をしていると、
斜めの前の車に乗ったまま運転席のドアを開け、
何かしている男性の姿が目に入った。
50代前後のむさくるしい感じのその男性は、
レジ袋からレタス?らしきものを取り出し、
ちぎってはダッシュボードの上に置いていた。
「何してんだろう?」
50代前後のむさくるしい感じのその男性が、
朝のファミレスの駐車場で、
車のダッシュボードにレタスを置くって状況が、
まずボクには理解できず。
干してる?
いやいや、レタスだぞ。何のために干す?
えー、分かんない。なんだろう?
電話の内容よりもそちらに気を取られ始めた時に、
ダッシュボードに何かいるのがわかった。
「あ! イグアナだ!」
なんとも言えない緑色。
そして恐竜チックな出で立ち。
間違いなくイグアナ。
「あぁ、なるほど。ジオラマね。
レタスはジャングルとかの緑の演出かぁ。
それにしてもあのイグアナのフィギャ、でけぇな」
つーか、朝のファミレスの駐車場で、
しかも車の中でジオラマ作るかねぇ・・・。
と思った次の瞬間、イグアナが口を開けて動いた。
「わっ、わぁ!」
電話していることを忘れ、思わず叫んだ。
生きてる! あ、あれ、本物じゃん!!
人間って自分の経験やそれに基づく常識(パターン)から、
なかなか抜け出せない。
つーか、このケース、
すぐに認識できる人っているのか?(笑)