Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

彼女の決断

女子テニス世界ランク2位の大坂なおみ選手が、

全仏大会期間中のすべての記者会見に応じないと、

自身の公式TwitterInstagramで表明。

テニス選手や著名人を交え大いに物議を醸しているが、

その大半は「会見には応じるべき」との意見。

競技によって多少の差はあれど、

試合後の会見やインタビューに嬉々として答える選手は、

あまり多くないように思う。

もっと言えば、俳優さんたちの中にも、

「番宣」に苦言を呈している人は多い。

それでも、ボクも、

試合後の会見やインタビューは必要だと思う。

「応じたい人は受け、

 そうでない人は文章での声明でも良いのでは」

そう問われれば、

かなり答えに窮すると思いつつも、

メディア側が選手と直接対峙し、

表情や回答内容に応じて臨機応変に質問をする機会は、

必要だと答えてしまう。

強くなればなるほど、

政治や人権や宗教などのシビアなものから、

超くだらないものまで、

プレーとは無関係な質問が増え、

それらについて高いレベルの回答が求められ、

その受け応えも含めて選手が格付けされる傾向がある。

思おうに海外では、

テニスをはじめとするトップアスリートの影響力が、

日本人のボクが思うよりもずっと大きいのだろう。

それに関連してかどうかは不明だが、

テニスではこれまでも何人もの選手が会見拒否し、

その度に必ずペナルティが課され、

ニュースになってきた。

彼女自身はそうした風潮も現状も、

賛否が入り乱れることも、

百も承知で表明しているはず。

その覚悟の裏に彼女の苦悩を感じずにはいられない。

なんにしても、彼女がテニスを愛し、

テニスファンから愛される姿が見たい。