女子テニス世界ランク2位の大坂なおみ選手が、
全仏大会期間中のすべての記者会見に応じないと、
テニス選手や著名人を交え大いに物議を醸しているが、
その大半は「会見には応じるべき」との意見。
競技によって多少の差はあれど、
試合後の会見やインタビューに嬉々として答える選手は、
あまり多くないように思う。
もっと言えば、俳優さんたちの中にも、
「番宣」に苦言を呈している人は多い。
それでも、ボクも、
試合後の会見やインタビューは必要だと思う。
「応じたい人は受け、
そうでない人は文章での声明でも良いのでは」
そう問われれば、
かなり答えに窮すると思いつつも、
メディア側が選手と直接対峙し、
表情や回答内容に応じて臨機応変に質問をする機会は、
必要だと答えてしまう。
強くなればなるほど、
政治や人権や宗教などのシビアなものから、
超くだらないものまで、
プレーとは無関係な質問が増え、
それらについて高いレベルの回答が求められ、
その受け応えも含めて選手が格付けされる傾向がある。
思おうに海外では、
テニスをはじめとするトップアスリートの影響力が、
日本人のボクが思うよりもずっと大きいのだろう。
それに関連してかどうかは不明だが、
テニスではこれまでも何人もの選手が会見拒否し、
その度に必ずペナルティが課され、
ニュースになってきた。
彼女自身はそうした風潮も現状も、
賛否が入り乱れることも、
百も承知で表明しているはず。
その覚悟の裏に彼女の苦悩を感じずにはいられない。
なんにしても、彼女がテニスを愛し、
テニスファンから愛される姿が見たい。