15歳の少女が夢にまで観たであろう舞台は、
あまりにも辛いものとなった。
アスリートとして世界大会に出場する以上、
年令や性別などは無関係。
もちろん、それはドーピング検査においても同様。
それがルールだと理解はしているが、
氷上でのワリエワ選手があまりにも悲痛で、
観ているのが辛かった。
ロシアは2020年から2022年までの2年間、
オリンピックを含む国際大会への出場が除外されており、
今回の北京五輪へは、
ドーピングの疑いが無いことなどを条件に、
選手個人としての参加となっていた。
その条件下での出場で、
しかも金メダル最有力候補の疑惑とあって、
世界から非難と好奇の目が集まった。
組織、というよりも国家ぐるみでの関与が、
選手にとっていかに巨大で強靭かは、
単なる観戦者であっても想像に難くない。
才能豊かな少女が、
世界の舞台でまた輝けることを、切に願う。