今年も赤土のコートに神が舞い降りた。
それは13度目の全仏優勝であると同時に、
同大会での100勝目であり、
フェデラーと並んで史上最多となる、
20回目のグランドスラム制覇となった。
更に驚くのは、全仏でのナダルの戦績。
19歳で初出場、初優勝を果たした2005年以来の15大会で、
わずかに2敗。勝率は98%にも及ぶ。
そうした記録ずくめの勝利をローラン・ギャロスで飾った彼に、
多くのテニスファンやプレイヤーが祝福の拍手を送った。
自他ともに認める「クレーコートの神」とは言え、
決めるべきところで決められるのがスゴい。
決勝で対峙したジョコビッチは試合後の会見で答えた。
「なぜナダルが“クレーキング”なのかよくわかった」
それが当たり前の世界的アスリートたちの中でも、
「キングオブ負けず嫌い」で知られるジョコビッチが、
あまりに潔くナダルを讃えたとニュースになるほど、
今大会のナダルは強かった。
おめでとう。