金融機関の窓口であたふた。
「なんか、印鑑が違うみたいで」
顔見知りの女性担当者が申し訳なさそうに言う。
「他の銀行とかで使っている印鑑も、
全部持ってきてもらった方が手間が省けると思うんです」
一度自宅へ戻って思い当たる印鑑をすべて持って、
再度窓口へ。
「ごめんなさい。どれも違うみたいで・・・」
「え”え”ぇっ!? もう他には無いと思うけど」
と、その女性担当者。
「いまお時間があるなら、
印鑑変更の手続きしちゃいませんか?
ちょっと記入が面倒ですけど、
この場で終わらせられるので」
言われるがままに印鑑の紛失届と、
新しい印鑑の登録書にあれこれと書き込む。
手続きが終わることには、
ハンカチで何度も汗を拭った。
地元の金融機関じゃなきゃ、
通報されると思うくらい(笑)
自業自得なんだけど、
ほんと、金融機関って苦手。