Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ただ、竦む

先週末に亡くなられた先輩の娘さんのご遺体が、

自宅へ戻られたという。

 

イベント中の不慮の事故だったことから、

司法解剖となっていた。

 

葬儀のお手伝いはさせて頂くが、

弔問へうかがうか否かで、ずっと迷っていた。

 

おうかがいしたところで、

先輩やご家族に対して掛ける言葉も見つからず。

葬儀までの時間がほとんど無い状況で、

お邪魔になるだけでは・・・。

 

さまざまな想いが交錯したが、

行くと決心したのはおふくろの一言だった。

 

「密葬されるならばともかく、

 葬儀を行うと決心されたご家族なら、

 迷惑に感じたりはしない」

 

その言葉に背中を押されて、

クルマを走らせるも脚の震えが止まらず、

玄関先で呼び鈴を押すのもためらう始末。

 

ご遺体に手を合わせる時には、

涙をこられられなくなっていた。

 

だらしない。そして、弱く、無力だ。

自分がイヤになるほど。