2023-07-19 悲しみの果て 小説・雑誌・アート 弔問を終えて会社に戻る。 事務職の女性社員に、 来客も電話も取り次がないようにお願いをして、 スマホの電源を切って、部屋のドアを閉めた。 読みあぐねていた村上春樹の新作を開く。 ページに記された文字を目で追い、 そこに浮かび上がる世界に、 ただただ没頭する。