帰り道の途中、強めの通り雨。
「幌を掛けますか?」
「こんくらい、走ってりゃなんともない。
バイクだってそうだろ?」
「ま、そうっスね」
「じゃ、このまま」
15分ほどで雨雲を抜けると晴天。
「お茶を飲んでから帰ろう」
TORさんの指示で初めてのカフェへ。
店の雰囲気が気に入ったのか師匠は更に上機嫌になり、
2杯目のビールと軽食を頼んだところ、それもおいしくて。
「もう、なんか幸せだ」
ご満悦なTORさんを自宅へ送り届け、部屋に戻る。
運転が楽なATで雨にも濡れないセダン。
良い音で音楽を聴きながら、
真逆なオープンカーの余韻に浸っている自分を笑った。