考えさせられるニュースを目にした。
国内外で知られる美術家である横尾忠則さん。
その特別展が開催延期になったと言う。
9月28日から開催される予定だった。
http://www.nishiwaki-cs.or.jp/okanoyama-museum/exhibition/000755.html
しかし、8月29日に兵庫県多可町の施設で和紙作品を作る際、
制作用の素材を持参する職員らの到着が約30分遅れ、
待たされた横尾さんは市内のホテルに引き揚げた。
メイン作品の制作日に美術館職員が遅刻したことで、
横尾さんは「創作意欲が失われた」と立腹。
作品制作が進まず、現状では開催できないと美術館が判断した。
これまでにも創作や講演など様々な形で故郷に貢献してこられた。
今回の特別展のコンセプトも、
西脇の過去と未来への想いをもとに描いた新作を含み、
横尾さんにとっては作家を夢見て育った頃から現在、
そして未来を見据えた集大成的なモノとなるはずだった。
それだけに、横尾さんの失望や怒りや対応は理解できるし、
美術館側の不手際に弁解の余地が無いのも、もちろん分かる。
ただ、よほどの何かがなければ遅刻するはずが無く・・・。
スポーツ観戦をしていると、
「プロがなんでそんな?」と首を傾げたくなるミスを目にする。
しかも、ここ一番の大勝負でも起こる。
それを笑い、なじり、断じるのはたやすいが、
我が身に置き換えて重大なミスを連発した来た過去に、
背筋が凍る。
できることならミスをした職員の謝罪が届き、
横尾さんの創作意欲が戻り、
特別展が無事開催されますことを。