行きつけの床屋さんで髪を切った。
かなり短く。
「小洒落たスポ刈りって頼んだよね」
仕上がりを見て若旦那のNROちゃんに言う。
「えぇ。小洒落たスポ刈りです」
NROちゃんは同じ団体に所属していた後輩で、
もう13年も切ってもらっている。
スケベだけど根は真面目で。
鏡越しにボクの前髪を少し横に流したりしながら、
真面目に答える。
「どう見ても田舎の小僧のスポ刈りだよね」
「それは、お顔とキャラクターの問題で、
カットはちゃんと小洒落たスポ刈りですよ」
「・・・・・・」
「大丈夫。すぐ慣れますよ」
大丈夫って?
慣れるって?
意味わかんない!