昨日「日本ボロ宿紀行」と高橋さんについて書いたが、
今日は第8話についてちょっと別のことを。
番組終盤、高橋さん演じる一発屋の歌手のマネージャーが、
さびれた温泉街の昭和チックな酒場で、
ママと客に熱く語り掛ける場面でのこと。
「うまく歌うだけの人はいくらでもいるんです。
でも、あの人の歌にはドラマが見えるんですよ 」
飛び込みの営業が思いのほかウケて上機嫌なところ、
客に勧められたコップ一杯のビールで泥酔し、
そんなことを力説する若い娘。
多少の違いこそあれ、似たシーンを思い出した。
「歌詞としてではなく、
匂いや温度や色が見えるっ歌ってスゴいと思う」
曲を作り歌っている本人に対して、赤の他人が何を偉そうに。
そう思いながらも、
どうしても彼に彼の曲の素晴らしさを伝えてたくて。
何度も何度も同じ話をした。
あれから10年以上が過ぎたが、彼は今でも歌っている。
その歌がもっと多くの人に届くと良いなと、
今でも変わらず思っている。