TORさんのお宅へうかがった。
誕生祝いを届けつつ新年のご挨拶をするようになって、
今年で13年目。
「言うな。考えたくない」
TORさんが笑いながら制止するように、
その時間はボクらの年齢に上積みされている。
「お前が50を越えたのが信じがたい」
TORさんがそう言えば、ボクも返す。
「TORさんの還暦超えの方がずっとインパクトが強い」
相変わらず意味のないやり取り。
それに加えて、映画や音楽やオーディオ、
小説などの話題が加わる。
「去年はいつにも増して大変な年だったね」
ボクが受けた手術や、仕事を心配してくださる。
「でもさ、死んでないんだから、大丈夫」
お祝いに来たのに励まされて帰るのも、
いつものパターン。
ありがとうございます。
おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。