宇宙が謎だらけであることは、よく知られている。
だが、その謎はあまりに謎すぎて、
どういう謎なのかを具体的かつ分かりやすく説明するのは、
そう簡単ではない。
yahoo!で見つけた「宇宙が始まる前には何があったのか?」は、
タイトル通りその謎について解説しているという。
で、長江貴士さんという、
書店員を経て出版プロデューサーとなった方の書評を目にして、
久しぶりに本を読みたくなった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b0d890ddfd2435578188b73ebccac5ce2a81b05
専門書、と呼ばれるたぐいのモノは、
逃れられない必要性もしくは、よほど強い興味関心が無い限り、
多くの人は手にする機会はない。
なので、専門書ほど専門的ではないけど、
これを読めばそのテーマがそこそこ解っちゃうよ的な役割の、
解説書なる読み物が世にはびこることになる。
「宇宙が始まる前には何があったのか?」は、
まさにそういう書籍なのだろうが、
その解説書にすらもっとくだけた解説を必要とする人もおり、
書評家なる職業が世にはびこる。
で、長江貴士さんという無類の本好きの書評に、
ボクはハマった。
未だ人類がたどり着けない謎に挑む科学者たち。
その答えはおろか、研究内容すらボクは理解できない。
でも、長江さんが書いた文章を読んで「なるほど」と思う。
僕は別に、「神」的な存在がいてもいい、と思っている。
しかし「何もない無の状態が不安定だからこそ
宇宙は生まれたのだ」と説明される方が、
凄く納得感があるし、
「何故宇宙が生まれたのか」という問いに対する
正しい答えであるように僕には感じられる。
著者は、宗教や哲学などの立場から
「神」的な存在を支持する人たちと議論する機会が多いようだが、
その議論の本質についても本書の中で解説してくれるので、
非常に興味深い。
引用元:本がすき。
この本、買おうと思う。