「こんな程度かぁ」
今回の神奈川出張の目的である打合せを終えて、
虚しさからクルマの中でひとりごちた。
「邪悪な人を見抜くにはじっくりと声を聞いてごらん
自慢する時の声と 自信のない時の声は同じ
取り引きする時の声と 嘘つく時は同じ」
斉藤和義が歌ったこのフレーズは、
初めて聞いた当初「まさにそう!」と大笑いした。
そして、経営に携わるようになってからのボクにとっては、
もう教訓のレベルとなっている。
今夜お会いした御三方に悪意があったとまでは思わない。
でも、話しのそこここに思惑が透けて見え・・・。
仕掛けた側と仕掛けられる側。
双方の思惑がフェアでなければならないとは思わない。
特に事業においては。
ただ、だからこそ、その思惑をそのままぶつけることが、
相手に対する誠意となり、
その後の信頼関係を強めるケースは少なくない。
残念なことに、今回はそうではなかった。
御三方はまず、うまそうなまんじゅうを並べた。
好きなものをどれでも選び放題だと。
そのまんじゅうは、確かにどれもうまそうだった。
でも、どれだけうまかろうとも、
それをあなた達と一緒に食べたいとは思えませんでした。