Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

無慈悲な夜

以前も書いたが、もう一度、書く。

井上尚弥はホントに強いのか?」

いやいや、強いよ。

もう世界中のボクシングファンが知っているし、

ボクだって知ってる。

でもさ、分からなくなるんだよ。

あんまりにも強すぎて。

今夜の対戦相手は世界ランク1位のダスマリナス。

戦前予想では「5Rまでに決着」と書いたが、

実際は3RでTKO。

それも、練習でスパーリングパートナーを倒すように、

淡々と、軽々と、やってのけた。

「ダスマリナスは今回あまり足を使わない」

そう予想していたが、試合での彼は動いた。

なので、井上はボディを狙った。

3度のダウンすべてが左のボディブロー。

最初のダウンの時に、

ダスマリナスは打たれた右腹を押さえた。

ダウンしたのだから効いたのもちろんなのだが、

ボクサーはあまりそういう仕草を見せないように思う。

むしろ「効いてないよ」的な表情で平然と立ち上がって、

闘いを再開する選手がほとんど。

それだけに、井上のボディブローがいかに強烈かが、

よく分かる。

今回も異次元の強さを遺憾なく発揮した井上。

2Rからの闘いぶりは、リングサイドで観戦している、

ドネアとカシメロへのメッセージだったように思う。

強い。

強すぎて、強さがよく分からなくなるくらい、強い。

おめでとうございます。