Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

スペシャルステージ#2

「あとどのくらい?」

朝からまたボクの地元を少し走り、

昼前に苫小牧へと向かう前に給油したあたりから、

休憩のたびにKYSが確認するようになった。

疲れて残りの距離や時間を気にしはいない。

逆、だ。

北海道ツーリングが終わりに近づいているのが、

イヤなのだ。

ボクのホームコースを走って、

有名店で名物のカレー蕎麦を汗だくで啜り終えて、

一服しているとボソっと言った。

「あっと言う間だよなぁ」

「また来れば良いじゃん」

「・・・・・・」

「いやいや。そこは『そうだな』だろ?」

ガキか? お子様なのか?(笑)

「この後って、見所ある?」

うーむ。

無くはない。

でも、深夜のフェリーに乗り込む前の休憩が、

短くなっちゃうぞ。

「いや、ほら、フェリーに乗ったら、

 ずっと寝ていられるから」

あはははは。

確かに、そうだな。

太陽はまだ高く、陽射しも力強い。

よし。少し寄り道すっか!