Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ホントの安全とは

国際オリンピック委員会の会長と、

オンラインビデオ通話を行ったとか、

北京の幼少年テニス大会の決勝戦開幕式に、

姿を見せたとか。

消息不明とされていたポン・シュアイ選手について、

「無事」を伝える報道が続いた。

でも、なんか、スッキリしない。

なぜIOCの会長とビデオ通話をしたのか?

それらの報道がなぜ中国の国営メディアだけなのか?

こうした報道について、

女子テニス協会のCEOであるスティーブ・サイモンは、

次のようにコメントしている。

「これだけでは彼女が自由なのか、

 また強制されたり、外部からの干渉を受けたりせず、

 自分の行動を自分で決められるのかは不明だ」

私たちのそもそもの懸念は、

 ポンさんに対する性暴力疑惑について検閲のない、

 十全で透明性のある調査がなされるかどうかだ。

 WTAの姿勢は、この動画では変わらない

 こちらの要求は明確で、

 われわれと中国との関係は岐路を迎えている」

いくら中国と言えど、

ポン・シュアイ選手ほどの著名人に対し、

直接的な危害を加えたりはしまい。

むしろ、彼女が自身よりも大切にしている何かを、

キッチリと抑えているのだと思う。

そうした疑念がすべて晴れることはない。

それが中国という国なのだと思う。