「前回よりも背中と腰はラクですね」
先月から担当してくれている若い男性鍼灸師は、
ボクの手首や足首に触りながら、
念入りに問診を続けた。
「耳鳴りや眼精疲労は?」
「どちらも変わらずです」
「左肩の痛みは?」
「真上とか真横には動くんですけど、
掌の高さが腰の位置あたりで、
斜め後ろに伸ばそうとすると痛みます」
彼は何度か頷いてから、
鍼を打ち、お灸を置いた。
で、最後に、ボクをベッドの上に座らせ、
左肩を動かして痛みが出る位置を確認し、
鍼を打った。
そのたびに、痛みが消えていくのが分かる。
すごいな、この先生。
驚きながら、来月も予約させて頂いた。