献血に行った。
痛かったぞ、今回は。
それも、かなり。
「同業者だからって養護するわけじゃないけど」
地元の病院で看護師をしているYUKちゃんが、
以前言っていた。
「超新人さんとかは別にして、
ある一定以上の年数を超えた看護師が注射する場合って、
痛いか痛くないかはその時の運みたいな感じなのよ」
注射での痛みの大半は、
針を指す部分が痛点に触れるかどうかで決まる。
で、その痛点は、誰にも見えない。らしい。
そうだ。
今日は運が悪かっただけ。
この看護師さんはまったく悪くない!
「痛くなかったですか? 大丈夫ですか?」
そう訊かれ、なんとか笑って答えた。
「ぜんぜん痛くなかったよ。さすがだね」