Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

確かに異次元

「異次元の」との枕詞がこれほどまでにしっくりくるのも、

ある意味凄いなと思う。

 

岸田政権が誇らしげに掲げた少子化対策は、

そのヘタレっぷりにおいてまさに異次元となりそうだ。

 

先日も書いたが、お金はとても大切だ。

だが、お金では救えないこともある。

 

少子化対策が結果に結びつかない原因が、

政府だけにあるとはまったく思わない。

 

でも、経済的支援に終始する姿には、

異次元の無策ぶりを感じずにいられない。

 

「では、どうすれば?」

 

その問いに対する的確な解答など持っていない。

 

だが、子どもと接する保護者や教師や保育士などが、

疲弊し消耗しきってしまう現状を根本的に変えない限り、

経済的支援はその効果を発揮しないと思う。

 

「この国には何でもある。

 本当にいろいろなものがあります。

 だが、希望だけがない」

 

村上龍は「希望の国エクソダス」でそう書いた。

 

子どもたちから投げかけられたその言葉に、

答えることができない自分を恥ずかしく思う。