Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

物足りなさと悔しさと

写真:ロイター

アジア大会の男子フットボール決勝で、

日本代表と韓国代表が激突。

 

1-2で日本が敗れた。

 

大学生も多いU-22の日本代表と、

オーバーエイジ枠も使ったU-23の韓国代表の対決は、

そのチーム構成の違いや勝利時の特典などを含め、

両国のファンが戦前からヒート。

 

アジア大会では優勝よりも若手育成が大切」と、

日本のファンが言えば、

「闘う前に敗けた時の言い訳を用意している」と、

韓国のファンが応戦。

 

その議論に限って言うならば、

韓国のファンの主張が正しいとボクは思う。

 

すべての試合において、

勝敗よりも育成が優先されるなんて、

あって良いわけがなく。

 

たとえ自分たちが大学生を含むチームで、

対戦相手がオーバーエイジ枠をフル活用していようとも、

ひとたびピッチに立てばまったく関係ないし、

ましてや、それが勝敗の理由になってはならない。

 

日本代表は先制点を奪うも、

徐々に韓国代表の圧力に押し込まれて逆転を許した。

 

韓国代表の鬼気迫るハイプレスを受け、

日本代表は消極的なバックパスや横パスを多用。

 

得点を奪う、または、相手の得点を阻むためではなく、

相手からのプレッシャーから逃れるためだけのプレーは、

観ていて怒りよりも悲しさを感じた。

 

「日本代表のユニホームに袖を通してる以上は、

 プライドと責任を持って戦うことが必要。

 年齢は理由にできない」

 

中継の解説を務めていた元日本代表の福田正博は、

何度もそう言っていたし、その通りだと思った。

 

この敗戦の悔しさをバネに、

今回選出された日本代表のメンバーが、

強くたくましくなってくれることを、心から願う。