ある男性職員とのやり取りで悩み続けて来た。
この9年間、彼とボクは常に何かしらの問題を抱え、
その度に話し合って来たのだが、
一度として噛み合った瞬間がなかった。
なので昨秋、
意を決して配置換えの辞令を出した。
今日、本人からその時の面談と辞令内容に対して、
質問状が届いた。
彼の直属の上司であり事業所のトップでもあるCTSさんは、
その内容をかいつまんで話した後に、
少し間を空けてから言った。
「内容が的はずれなのは相変わらずなんですが、
封書の宛名の私の苗字を間違えていたのは、
かなりショックでした」
ボクは言葉を失った。
「誰にでもミスはあります。
でも、この要件のこのタイミングですから。
15年も一緒に仕事していたんですけど・・・。
なんか、とても虚しいです」
今回の決断が間違っていなかったと、
改めて実感した。