Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

決断の時

沖縄国際映画祭の存続が危ぶまれているという。

 

今年で16回目を迎えるが、

これでまで中心的な役割を果たしてきた吉本興業が、

今年限りで実行委員から抜けると、

先日の実行委員会臨時総会で表明したという。   

 

来年以降の開催については今後の実行委で議論されるが、

実質的な発起人でありメインスポンサーでもある吉本の離脱で、

来年以降の開催は困難とみられている。

 

 そのニュースだけで吉本興業自治体を責めようとか、

まったく思わない。

 

こうしたイベントが人的、経済的に、

大きな負担無くして成立しないのは周知の事実。

規模が大きいものほど、

常に存続のリスクに晒されるのは必然。

 

実際、この映画祭についても、

毎回3.5〜5億近い赤字だったという。

 

「ずっと赤字でしたが100回まで続けて、

 それまで生きていたい」

 

吉本興業の前会長で、

この映画祭の仕掛け人であった大崎洋さんは、

以前そうコメントしたという。

だが、その本人が昨年退社されたことで、

吉本が方向転換したとの見方もあるという。

 

赤字が億を超えるイベントを維持するって、

そりゃ、並大抵の覚悟じゃできないよな。

 

一方で、日本各地では個性あふれる映画祭が開催されており、

その数は年間で100(!)を越えるという。

 

マジか?とググれば、出てくる出てくる(笑)

ボクが暮らす北海道でもけっこうな数。

 

内容や規模はどうあれ、

それを維持しておられるみなさんの熱意に、

ただただ頭が下がる。

 

映画ってホントに良いものですね!