ホテルへの帰り道に立ち寄った。
すすきのの外れで、夕方から深夜まで営業する喫茶店。
今日も混んでいて、ほぼ満席。忙しそうな店主がカウンター奥の席を指して、残されていたカップを急いで下げてくれた。
店内は客たちの話し声とBGMが調和して心地良い。誰も意識的に静かにしようとは思っていないが、大声で話す人もいない。そういう暗黙のルールがある店は、気持ちが良い。
今日はケニアを注文してみた。大切な商談が無事に終わってホッとしたのか、コーヒーを待つ間にウトウトしていたらしい。
「お待たせしちゃって」
申し訳無さそうな店主の声に目を開ける。
ゆっくり時間をかけてコーヒーを楽しみながら、いろいろ考える。
こういう〆、クセになりそうだ。