「珍しいっすね、寝込むなんて」
独り言のようなメッセージに、KZKが返信をくれた。
「でも、小人が出てこないだけ救われてるわ」
いつからか、高熱が出ると小人が見えるようになった。
ヤツらはラッパの音と共にどこからともなく現れ、
そして、ラッパの音と共にどこかへ消えていく。
「それってマズくないですか?」
この話を最初にした時のKZKの顔が浮かぶ。
ヤバいヤツを見る目。
「お前さ今、変人を見る目をしてるだろ」
「大丈夫です。それはずっとなんで」
大丈夫? 何が?
つーか、早く鍋焼きうどん持って来い!
「うち、ワッフル屋なんですけど。
お電話、間違えてませんか?」
今月末のKZKの誕生日は寿司かうなぎでと思っていたが、
ヤキトリツヨシに変更することにした。