フェリーは予定通り朝4時に小樽へ到着。
「体調と天気が良ければ少し寄り道を」
船内でそんなことを考えたのは、
たんまり寝て体調が万全で、天気も良好だから。
意気揚々と下船してすぐ、
コーヒーが飲みたくてコンビニへ向かって走り出すと、
あまりの寒さに驚いた。
コンビニの駐車場で防寒のインナーを着込み、
ネックウォーマーも装着して高速を走り出したものの、
気温の低さに強風が加わり、
身体がグングン冷えて行く。
混み合う前に小樽・札幌を抜け出したいと、
すぐに高速に乗ったことを後悔。
5月初旬の、しかも早朝の北海道の寒さ、恐るべし!
フェリーターミナルそばの温泉に入るか、
いつでも休憩できる国道をのんびり走り、
気温が上がるのを待つべきだった。
札幌の街が見え始めた頃には、
寄り道などは一切忘れ、
自宅までいかに安全に帰るかを考えていた。
この寒さの中いつものインターを降り、
ホームコースの峠道を走るのは危険。
平地がメインとなるコースを通れるエリアまで、
凍えながら高速を走った。
インターを降りて最初のコンビニで休憩。
コーヒーを買ってトイレを済ませるも、
まだ走り出す気になれず。
もう一杯コーヒーを買って、
飲みながらスマホを見るとKYSからのメッセージ。
「こちらは無事に帰還。そちらもご安全に!」
自宅まであと50kmくらい。
鹿とレンタカーに気をつけて、
無事に辿り着くぞ!