2020-02-07 月の裏 仕事から帰ってすぐリビングへ向かおうとして、 老猫が亡くなっていることを思い出す。 すっかり熱が冷めた身体を何度も撫でながら、 ある話を思い出す。 「命を失った者は月の裏へと旅立ち、 そこで自らが望む過去や未来の姿となり自由に暮らす」 互いに向き合うことはなくても、 常に近くに存在し見守り合っている。 そんな話だ。 兄猫が旅立ったのは真夏。 35℃超えの猛暑日だった。 君は-30℃近い真冬日に旅立った。 月の裏へ着いたら兄弟でまた遊べるね。 いってらっしゃい。