訳あってNTTさん絡みの取次をしている。
「NTT」を騙る怪しげな業者が怪しげな営業を展開。
それに辟易したお客さまからの悲鳴に応える形。
で、ボクが窓口となっているのだが、
これがけっこうややこしい。
当然のことながら、
NTT側の優先順位としては、
直売>>>正規代理店>>>>>その他。
ボクはけして怪しげな業者ではない。
だととしても、NTTさんにすれば関係ない。
お客さまのから事情を説明し、
弊社についても説明するも、なかなか手ごわい。
ただ、担当となった女性が親切なのが救い。
「お手間と時間を取らせてしまい申し訳ありません」
「いえいえ。逆の立場なら、ボクも同じことします」
「そうおっしゃっていただけると助かります」
「一時は影を潜めていましたが、
最近また怪しげな業者が動き始めたので尚更ですね」
そう言うと、彼女は曖昧に笑った。
どれだけまっとうに商売をしていても、
悪質な業者に翻弄されてしまうことがある。
その悔しさを一瞬、共有できたように思えた。