ローラン・ギャロスならでは、なのか?
そんな冗談はさておき。
世界ランク49位のアレクサンダー・ブブリクが、
全仏男子シングルス1回戦でアンダーサーブでエースを奪い、
良くも悪くも話題となった。
また、男子シングルス2回戦に登場した『赤土の王者』ナダルは、
マッケンジー・マクドナルドからアンダーサーブを受けるも見事に対応。
試合後の会見ではトリッキーなプレイに否定的な意見を一蹴した。
https://the-ans.jp/news/129261/
アンダーサーブ反対派の中には、
レシーバーの「ノット・レディ」を主張する人もいるだろう。
ボクもプロテニスで初めてアンダーサーブを観た時には、
複雑な気持ちになったのを覚えている。
それは、奇しくも1989年の全仏、男子シングルス4回戦。
当時17歳のマイケル・チャンが、
世界No.1のレンドルを相手にアンダーサーブを打ち込むなど、
あの手この手で対抗。
フルセットの末に劇的な勝利を飾った試合だ。
その時にも賛否はあったが、
結果としてマイケル・チャンはその大会を制した。
それ以降、彼の4大大会優勝はなかったが、
未だに名選手として多くのテニスファンの記憶に残っている。
「ポイントが取れれば良い戦略だし、取れなければ悪い戦略。
(どちらにしても)試合の一部」
ナダルのそのコメントに、すべてが集約されていると思う。