Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

終焉

「SPEC」を観終えた。

連続ドラマも、スペシャルドラマも、映画も。

物語が進むにつれてスケールがデカくなり続け、

最後はアベンジャーズ的な超人大戦モノに変貌するさまは、

けっこう批判されてるのは知っている。

確かに、雑になっていく感じは否めない。

もともと「ケイゾク」「SPEC」も、

いい加減さをタップリ含んだ作品なのだが、

それはあくまで計算された意図的な演出で。

俳優の演技を含め物語に隠された伏線は繊細かつ緻密で、

それがこのドラマのミステリアスさであり魅力だった。

それが、どんどん影を潜め、

最後は大声を張り上げている俳優の姿しか印象に残らないのは、

ちょっともったいないと思う。

でも、最後の最後。

佐野元春の「彼女」に合わせて当麻が浮遊する姿を見て、

映画館で観た時と同じように涙が流れるから不思議だ。

木村文乃ちゃんと松田翔太くんが主演する続編、

「SICK'S」も観ようと思うが、どうなることか・・・。