雨に降られての休憩中に、
KYSのバイクのオイル漏れ疑惑が発覚。
平静を装うも硬い表情のKYSをよそに、
ボクはいつもお世話になっているバイク屋の店主に電話。
スマホのスピーカーをONにしながら話した。
状況を聞いた店主が指示してくれた確認事項は、
下記の3点。
エンジン下部をペーパータオルなどで拭き、
その汚れ具合を見つつ、
匂いでオイルかガソリンを判別。
目に見える範囲のエンジンまわりをできるだけ観察し、
オイルやガソリンが漏れていないかチェック。
しばらく放置しつつ観察し、
下部から滴っていないかチェック。
言われた通りに点検し再度電話。
ペーパータオルに付着した汚れはわずかで、
たぶんオイル。
エンジンまわりには漏れや滲みは見あたらない。
エンジン下部からの滴りも5分間の観察では確認できない。
「それならエンジン下部からの軽度のオイル滲みが、
跳ね上げられた雨でしたたったのだと思います。
ただ、念の為ドレンボルトが緩んでいないかは、
チェックしたいですね」
ダメ元で電話したのだが、
状況を話すとすぐに診ると言ってくれた。
お店では若い店主が待ってくれており、
エンジン上部やプラグまわりを念入りにチェック。
オイル量を確認してバイクの下部を洗い流し、
ドレンボルトを締めなおしてくれた。
「今すぐ走れなくなることはないと思います。
こんなこと言ったら失礼かもしれないけど、
漢カワサキらしい症状だと言えます。
ただ、地元に帰ったら、
オイルシールは交換してください」
その後、今回のツーリングのコースや、
ボクらのつながりなどに話が及び、
和やかな雰囲気に。
帰り際に工賃を払おうとするも、
作業をしていないからと拒否。
それではこちらの気持ちが収まらないと、
なんとか最低工賃だけは受け取って頂いた。
「せっかくのツーリングなのに、
バタバタしちゃってすまねぇ」
バイク屋さんから少し離れたコンビニで、
コーヒーを飲みながら、
ようやく安心した表情のKYSが言う。
「今日は移動のための移動コースが多いし、
おまけにこの雨だし。
オレが退屈しないように気を使ったんだろ?」
「こんな笑えないトラブル、
冗談でも仕込まねぇよ」
その後、雨の中をひた走り、
上越市のホテルに無事到着。
近所の町中華の店で写真を取るのも忘れて飲んで食べて、
部屋に戻ってからも飲んで、
ぐっすり寝ました。
※本日の走行距離は約220km