考えさせられた。
Youtubeで活躍されている懲役太郎さんが、
ご自身が体験された資金融資を巡る葛藤を、
赤裸々に語られるのを聞いて、考えさせられた。
チャンネル名に『懲役』との文言を使っている、
との理由だけで金融機関はもちろん、
政府の公的融資制度でさえも使えないのだという。
服役経験を持つ元ヤクザが語る裏社会。
巧妙な語り口も相まって人気を集めたものの、
それによって『今だに反社』と捉えられてしまう。
懲役さんは生活に困窮しているのではなく、
今後の活動展開を考えて融資制度を調べたところ、
ご自身が断られただけでなく、
協力を申し出てくれた方にまで影響が出たという。
「元ヤクザで服役経験があったとしても、
ちゃんと罪を償って社会復帰し、
動画配信の仕事を見つけて真剣に取り組み、
出所後は交通違反すらしていない」
「それでも、
一般市民としての扱いを受けられないのなら、
日本は更生の機能を放棄したも同然」
特別扱いなど1ミリも望まず。
当たり前のことをしているだけなのに、
ネーミングのみによって拒否される。
それはれっきとした差別だ。
そうした悔しさや虚しさを、
ただ告白しているだけだとしても、
「ヤクザもんが。本性を表して得意のゴネか」と、
捉えられてしまうことを危惧されているのが、
ヒシヒシと伝わってきた。
「前科者なんだからだガマンしろ、
とおっしゃる方もいるでしょうけど、
立派な前科者なんですよ?」
懲役さんの言葉に胸を突かれた。