師匠のシン宝物

TORさんのガレージにおじゃました。

で、新しいスピーカーの音を聴かせて頂いた。

エッジを張替えたばかりとあって、

まだまだ硬さと浅さは気になるが、

それでもさすが銘機。

大型ならではの余裕と余韻があり、

何度も唸らされた。

「良い音じゃないですか」

「どのあたりのが良いのよ？」

ありきたりな賛辞に納得するわけもなく、

具体的な感想を求められる。

「余計な誇張はほぼ無いけど甘美。

　なのに、ゆるさは無い。

　全音域でかなり深みを感じます」

「ふむふむ」

「女性ヴォーカルのコーラス部分が際立って美しい。

　それも窮屈で神経質な音じゃなくて、

　ライブで聴いているようなみずみずしさですね。

　ただ、低音の聴こえ方が時々気になります。

　音源とエージングの両方でしょうか」

素人が恥ずかしげもなく偉そうに。

でも、師匠は満足したようにうなずく。

「低音はオレも気になっているんだよね。

　ま、焦らずにじっくり鳴らすわ」

師匠はジントニックとハイボール。

ボクはノンアルコールビールを飲みつつ、

いろんなCDを聴いた。

バイクと音楽と趣味が合う人との時間。

なんとも贅沢な日曜の午後だった。

ありがとうございます！