「世界から猫が消えたなら」を読み終えた。
死期が目前に迫っていることを告げられた青年が、
残り僅かな時間をいかに過ごすかが描かれている。
シリアスになりがちなテーマだが、
本作はけっこうコミカルな仕立てで。
かつての恋人や友人や、家族や猫、趣味など、
自分が大切にしてきたものとの別れに向き合う中で、
徐々に自らの最期を受け容れていく様がグッと来る。
解りやすい表現と会話の多さは、
人によって評価が分かれるかも知れないが、
ボクはすんなり楽しめた。
搭乗まであと少し。
物語の余韻に浸りながらコーヒーを飲もう。