Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

いつかの楽園へ

子どもの頃からゲームセンターが好きだったし、

ファミコンやPSも持っていていろんなゲームを楽しんだ。

今はゲームセンターに行くことも、

自宅でゲームをすることも無くなった。

でも、ふとした時にすごくやりたくなるのがピンボールだ。

初めてゲームに熱中した。

小学6年当時の実家近くにコインランドリーがあり、

その片隅に古いピンボールが置かれていて、

友だちとよくスコアを競った。

その後、インベーダーをはじめとするTVゲームに押されるものの、

ボクにとってのゲーセンヒーローはピンボールの達人だった。

黙々とボールを弾いてスコアを重ね、

クレジット追加を知らせる小気味良い音を響かせる。

そんな人をカッコイイと思っていた。

その後、村上春樹の「1973年のピンボール」に出逢ったことで、

その位置はいっそう強固なものとなり、

更に時間が過ぎ街でピンボールを見かけ無くなるほどに、

その情景はある意味、聖域となって行った。

10年ほど前、アメリカのメーカーがピンボールを発売すると聞いたが、

その後の動きについては知らないし、

あえて店を探してプレイしようとは思わない。

できれば、たまたま入ったバーの片隅に置かれた、

古い台で遊びたい。

そんなことを考えて1人でニヤニヤした。