ロシアW杯はフランスの優勝で幕を閉じた。
ベルギー、クロアチア、メキシコ。
この3カ国のどれかに優勝してほしいと想っていた。
それだけに、ちょっと悔しい。
でも、フランスは強かった。
3試合連続で延長戦を勝ち抜き決勝に進出したクロアチア。
これはW杯史上初めてのこと。
W杯で初めてPK戦が行われた1982年大会以降、
前回大会までPK戦にもつれたのは24試合。
この勝者が次戦も勝ち上がれたのはわずか6チーム。
それだけPK戦はチームを消耗させる。
その後の準決勝で延長線の末にイングランドを撃破。
その3試合でのクロアチアの走行データは、
132km→139km→143kmと試合を重ねるごとに増加。
さらに驚くことにスプリント数も412回→462回→530回と増え続けた。
戦い方を含め賛否はあろうが、
他国が羨むような選手層の厚さは、
若手育成に取り組んだフランスの長年に渡る戦略の賜物。
また、敗れはしたものの、
激闘とその末の歓喜をエネルギーに変えるかのようなクロアチアの姿に、
胸が熱くならない訳がない。
勝者と敗者。
その2つの姿に未来の日本代表への想いを重ねた。