夏休みイブの夜は一晩中ラジオを聴いている。
小学校高学年から中学卒業する頃まで、それがとても楽しみだった。
70年代後半から80年代前半。ボクにとってのラジオは、今のパソコンやスマホに似ていて。TVでは限られた番組でしか知り得ない情報の宝庫だった。
それは、音楽や映画などの正統派エンターテイメントに限らず、人生相談や怪奇ものやエロに至るまで(笑)、当時のボクにとっての「未知」の世界が、無限に広がっているように思えたものだし、実際に多くの「ファーストコンタクト」があった。
その頃のラジオには、当然、検索機能がなかったので、新聞のラジオ番組表のタイトルで目星をつけては聞き、おもしろければリピート。つまらなければデリートを繰り返し、時間帯とパーソナリティによって聴き分けていた。
で、今。
TVもパソコンもタブレットもスマホも自分専用のモノを持っているが、楽しんでいるコンテンツや得ようとしている情報はあの頃と大差なく。
ツールがいかに進化しようとも、ボクは何も変わっていないことに呆れながら、深夜のベッドでラジオを買おうかなと思った(笑)