Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

ボクのMasterpieces #3

スガシカオが好きだった。

1〜3rd頃まではいつものように聴いていた。

特に1stアルバムの時のショックは今も忘れない。

エラそうに解説するまでもないが、

不穏さを湛えた歌詞と少しハスキーな声。

それをうねったサウンドに乗せた独自の雰囲気は、

かなり鮮烈だった。

恐れながら、「音」だけにフォーカスすれば、

当時にもそれ以前にももっと黒人音楽的なものはあったと思う。

でも、スガシカオの曲には何か違うものを感じた。

ファンクとかソウルといったテイストを色濃く持ちながら、

彼が紡ぐ歌詞と声に、それらを忘れさせられた。

笑われるかもしれないが、

ノラ・ジョーンズの1stアルバムを聴いた時に似た感覚を覚えた。

彼女が作る音楽が「JAZZ」なのだと認識したのは、

ずいぶん経ってからだった。

で、スガシカオに戻る。

「黄金の月」「月とナイフ」「Happy Birthday」などは、

今でもスペシャルな曲だが、

この「愛について」もまた、かなり好きだ。

この曲を聴くといつも想う。

「寒く暗い冬も悪くない」と。