「もう57だぜ。自分で自分に驚くわ」
ホテルのレストランでの朝食。
偶然一緒になったISMさんは、
おかずがマズいと文句を言いながら笑った。
昨夜の二次会でケーキを出されみんなに祝われた。
明るく社交的でありながらシャイなISMさんは、
もう立派なアラ還だとおどけた。
「歳なんて気にしてないでしょ? ホントは」
「55歳までは気にしなかったね。
でも、去年は少し気になって。今年はかなりリアルだな」
「へー。そんなもんですか?」
「ま、だからって何かが変わるワケじゃないけどね」
そう言って照れ隠し。その笑顔は昔と変わらない。
おめでとうございます。
いつまでも若々しくお元気で。