北海道にオープンしたホテルについての記事を読んだ。
https://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/27405
だって「羊をめぐる冒険」から生まれたホテルと聞けば、
読まずにはいられまい。
そのホテルが造られたのは美深町。
びふかと読む。
失礼ながら、
これと言った名物や観光スポットも無い道北の田舎町だが、
村上春樹ファンには、ちょっと特別な町なのだ。
というのも、初期代表作『羊をめぐる冒険』に登場する架空の町、
「十二滝町」のモデルではと言われているからだ。
「札幌から約260km」の「大規模稲作北限地」であるなど、
作品内の記述と美深には共通点が多い。
また、小説の主人公は「全国で三位の赤字線」で十二滝町にやって来るが、
美深町にはかつて「全国一の赤字線」だった旧国鉄の美幸線が走っていた。
そうした符合による知名度の上昇を町も歓迎。
美深駅に村上春樹文庫が設置され、朗読会も実施されている。
https://www.hokkaidolikers.com/articles/2111
ボクも一応村上春樹ファンの端くれだが、作品舞台を巡る趣味はなく。
それでも美深にはいつか行ってみたいと思う。
そして、主人公が失ったモノの大きさに気づき泣いた場面を思い浮かべたい。
あー。
久しぶりにもう一度読もうかな。