ビジネスパートナーであるメーカー販社で、
弊社担当サービス部門の人事異動があった。
お客さまにご利用頂く機器のアフターフォローは、
その商材に限らず、
弊社との総合的で長期的なお取引に欠かせない重要な要素。
なので、人事異動がある度に、いつも言わせて頂いている。
「他社ではとか、これまでは、とか、一切忘れて下さい。
最優先されるのはお客さまと弊社の関係性です。
やれるやれないは絶対にその場で判断せず、
必ず担当営業に確認して下さい」
多くのサービス担当者はそんなセリフを聞くまでもなく、
お客さま第一主義を当たり前に実践して下さる。
だが、それを外れてしまう人が、たまにいらっしゃる。
で、その手のトラブルはかなりこじれる、
今回の異動で着任する方にも、その話しを。
そう意気込んでいたら、
なんと15年前に弊社を担当してくれていた方だった。
「やっと帰って来られました」
「マジかぁ。ホントに帰って来てくれたんだ?」
当時、彼は30代前半。
サービス部門では最年少だったが、
仕事熱心でお客さまからの信頼が厚く、
弊社営業が「No」と言われた案件を、
何件も「Yes」に変えてくれた人だ。
ボクが先の注意を口にするようになったのは、
彼が異動でいなくなってから。
そう話すと、以前と変わらぬ笑顔で言った。
「ここで定年を迎えたいって言いましたよね」
15年前、ボクらはそう言って別れた。
だから、うれしい。
ほんとにうれしい。
おかえりなさい。