Spiral-World

めくるめく世界での個人的な日記

王冠の行方

トヨタの車は総じて苦手。

それでもこのニュース(噂)には驚いた。

https://kuruma-news.jp/post/314847

トヨタから、というか、日本からクラウンが消える。

それは、記事の見出しに書かれた通りの「衝撃」で、

東京タワーや雷門とまでは言わないが、

新宿から住友ビルが消えるよりも大きなショック。

軽自動車の多くがデザインや安全性能も含めて充実し、

維持費の安さもあってすっかり定着。

さらには、SUVや高級ミニバンなどが人気を博し、

外国車に値ごろ感が出たことで、

セダンというカテゴリー自体がすたれてしまっている。

特に全カテゴリーで多くの車種を持つトヨタでは、

他社はもちろんも自社ラインナップでも競合するケースが多く、

高価で、燃費が悪く、使用目的も乗車人数も限られるクラウンが、

苦戦するのはこの上なく必然。

それでも、クラウンだけは、と思ってしまう。

「いつかは〜」。

そのキャッチコピーは長年に渡って、

日本を代表する高級セダンの存在を物語ってきた。

それは単に特定の車種を指し示すだけではなく、

その車を所有する人たちの暮らしや価値観までも連想させた。

クラウンとは、そういう存在だ。

「そこまで言うなら買わなきゃダメですよ」

KZKはそう言って笑うだろうが、

ボクは絶対にクラウンを買うことはない。

それでも思う。

もう「いつかはクラウン」と思われることは無くとも、

「それでもクラウン」と思わせるクルマを作って欲しいし、

それがトヨタの使命ではないかと思う。