「良かったら遊びに来てよ」
バーのマスターからお誘いのメールが入った。
もしやと思いMSKさんに訊くと、
同じくお誘いを受けたという。
「久しぶりだし、顔を見に行きますか?」
連れ立って店に入ると、
店内はローリング・ストーンズで溢れかえっていた。
あまりにもロックが好きすぎて20代で渡米。
独学で英語を覚え、
バーやライブハウスで仕事をしながら20年近く滞在し、
多くのロックバンドのライブを楽しんだ強者。
特にストーンズのマニアで話はじめるとキリがない。
「ミックのハープって、かなりカッコイイですよね」
マスターの足元にも及ばない小僧が、
軽く口にした一言に反応し、
いろんな曲を流して解説してくれる(笑)
「いやぁ、そんな話をできて、うれしいなぁ」
そうこうしているうちに、
同じように誘われたであろうお客さんが来店。
混み合ってきたので店を出た。
「あのまま空いていたら一晩中だったな」
2軒目のバーへ向かう途中、
元ロック少年のMSKがうれしそうに笑った。
ごちそうさまでした。
ありがとうございます。